「ガラテヤ書の学び」第13回(松本智昌)

 6章10~18節 - 結びの言葉。

 人々からでもなく、人を通してでもなく、イエス・キリストと、キリストを死者の中から復活させた父である神とによって使徒とされたパウロがガラテヤ教会に送った手紙の結びの部分。

 「イエスの焼印を身に帯びている」バウロ、それは十字架の徴です。 バウロは、自分の身に刻印された迫害の傷の中にさえ、神の恵みの御業の「確かな徴」を見ました。私たち現代に生きる人々も、パウロのような迫害を受けた傷は無いかもしれないが、私たちが主によって堅く結ばれ、十字架のイエスを信じることにより、バウロと共に喜び、パウロと共に誇り、それを感謝する私たちとされているのです。そうなれば、主イエスは変わることなく、私たちをご自身の恵みの中において下さり、この大いなる祝福の力において、私たちの全存在と全生活が支えられていくこととなります。

 

 

参考文献/前田護郎 新約聖書p378/船本弘毅 ガラテヤの信徒への手紙を読もう(日本キリスト教団出版局)