「コリントの信徒への第二の手紙」第4回(星野光利)

 6月27日に、今年6回目の集会が行われました。感染症対策ガイドラインに則って、慎重に行いました。

 聖書講解は、星野光利兄による「コリントの信徒への第二の手紙講解第4回」(讃美歌267番、355番/聖書 第二コリント2章5〜11節/司会 菊池京子)です。

 星野兄は、コリントの信徒への第二の手紙を取り上げ、塚本虎二の「コリント後書講義」(軽井沢講演 皆川とし子筆記筆記、1936年)を引用しつつ講義をされました。

 コリント後書は、難解で分かりにくい書であると言われていますが、それは、この手紙を書いた時の、パウロの置かれた状況が分からないことに原因があります。その一方で、パウロの人間としての喜怒哀楽がはっきりと現れており、パウロという人間が良く分かるという面もあります。

 今回の講解では、1〜2章を取り上げて、塚本先生の講義録をもと説明されました。

 塚本先生は、パウロの味わった苦しみに本当の共感が得られなければ、コリント後書を講義する資格がないと言います。そして、ご自分は、パウロのような苦しみを味わっていないので、資格がないとされます。そのことを承知した上で行う謙遜さが必要となるとされるのです。

 キリストの福音は、ある人を生かし、ある人を殺す。イエスかノーかであり、どちらともつかない微温湯のようなものではありません。だから、伝道者は自分の説く福音に対して、それが人の生死に関わっている以上、神に対して責任を負わなければならないのです。そして、福音を説くからには、亡びる人が出ても仕方がないと勇気を持ってやらなければなりません。亡びる人があるのは、福音の正しさの証明だからです。以上

 なお、Skypeによるライブ配信を行い、遠方の兄姉が参加して下さいました。ご希望の方には、集会配布資料、音声ファイルをお送りすることも出来ますので、「問い合わせ」のページから、メールでご連絡下さい。

 次回は、7月第2聖日(7月11日)となります。